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看護学テキスト 改訂・新刊情報
【新刊】系統看護学講座『地域・在宅看護論』のご案内
- 書籍紹介
- #テキスト
- 2021/12/03 掲載
「系統看護学講座」の改訂新刊、専門分野『地域・在宅看護論[1] 地域・在宅看護の基盤』ならびに『地域・在宅看護論[2] 地域・在宅看護の実践』についてご案内いたします。
改訂による大きな変更点
● 内容を充実させて2巻構成に
第5次指定規則改正で「在宅看護論」が「地域・在宅看護論」へと変更になった趣旨を受け、本書の内容について全面的な見直しを行いました。その結果、現行版の内容を大幅に充実させる必要があると考え、2巻構成とすることにいたしました。
● 各巻の執筆陣(敬称略)
『地域・在宅看護論[1] 地域・在宅看護の基盤』
河原加代子/山田雅子/池西靜江/岡本有子/佐藤直子/島田恵/竹森志穂/菱沼典子/福井小紀子
『地域・在宅看護論[2] 地域・在宅看護の実践』
河原加代子/山田雅子/秋山正子/井口菊代/岩本大希/小川裕美/加藤希/榊原千秋/佐藤直子/柴田亜希/島田珠美/島田恵/清水準一/高橋恵子/高橋洋子/竹森志穂/中島朋子/原口道子/平原優美/堀内園子/松下祥子/矢田明子/米澤純子
2021年度までのテキスト『在宅看護論』の内容は『地域・在宅看護論』に引き継がれます。
著者代表の河原加代子先生には、引き続き本書のなかで中心的な役割をお願いしています。山田雅子先生、池西靜江先生は、厚生労働省 看護基礎教育検討会の構成員として、「在宅看護論」科目の変更に携わられました。
2巻構成となった全体の目次構成は、河原先生、山田先生、池西先生の3名でご検討いただきました。
『 地域・在宅看護論[1] 』で扱う内容
『 地域・在宅看護論[1] 』は、基礎看護学などの学習と並行して、低学年からご利用いただける内容になっています。看護の基盤となる「人々の暮らし」を理解することに重点をおいたテキストです。
地域・在宅看護の対象は、健康レベルやライフステージなどがさまざまな人々です。医療施設だけでなく、地域のあらゆる場所で行われる看護であることを学びます。
●「人々の暮らし」を理解できる工夫
『 地域・在宅看護論[1] 』の序章では、人々の地域における暮らしや健康課題、そして医療・看護との接点について具体的にイメージできるよう、イラスト入りの事例を使って学べるようになっています。
事例は、ロングタームケアを意識して、ある看護学生の家族の一時期を追ったストーリー展開としました。
『 地域・在宅看護論[2] 』の序章でも、同じ家族が登場します。こちらでは、医療者の目線で、その家族にとって最良のケアを考えるというストーリーになっています。
● 章末にワークシート形式の「演習」を掲載
『 地域・在宅看護論[1] 』の章末(一部)には、グループワークや実習で参考にできる、ワークシート形式の「演習」を掲載しています。
これを活用し、学生は自分の暮らす地域や学校の周辺地域について調べたり、話し合ったりすることで、地域で安心して暮らし続けるにはどうすればいいかを考えることができます。
書き込むためのワークシート部分は、医学書院のホームページからもダウンロードできます。
『 地域・在宅看護論[2] 』で扱う内容
『 地域・在宅看護論[2] 』は、看護基礎教育での学習がある程度進み、地域・在宅看護論実習を控えた段階でご利用いただくことを想定しています。
現行版に掲載されている、在宅における看護過程や看護技術、事例に基づいた看護過程の展開などを網羅したうえで、地域・在宅看護論として必要な学習内容を盛り込んだテキストになっています。
● 地域で活動する看護師に求められる思考や手技
地域・在宅での看護過程については、たとえば、基本的情報収集項目として「居住地域の環境等」を詳しく調べることが必要だと述べられています。
紙面では、表で具体的な情報の例をあげながら、療養者が暮らす地域を実際に歩いてみるなどして、暮らしの視点からより深く情報収集をすることが示されています。
看護技術については、基礎看護技術のテキストとの連携を図っています。写真を多用し、技術を実践する生活の場がみえるようにしました。訪問看護の場面に限定せず、ケアマネジメントの視点を重視し、福祉用具の情報なども盛り込んでいます。
本書を利用した授業計画例
本書を利用した「授業計画例」をご覧いただけます。ぜひともご活用ください。
著者からのメッセージ
記事冒頭にある動画の後半には、河原先生、山田先生、池西先生から、本書に込めた思いを伝えるメッセージがございます。
また、こちらのインタビューでは、新カリキュラムにおける「地域・在宅看護論」のねらいと本書について、山田雅子先生にお話をうかがいました。